書籍「赤ちゃん寝かしつけの新常識」
赤ちゃんが生まれたので寝かしつけについてまた復習しておこうと思い以下の本を読みました。
著者が生物学の博士号で、睡眠についての研究をしているということで、各所で関連する研究についての引用があり、全体的に説得力があります。一方で、二児の母としての著者の体験談も時折含まれており(やや科学的根拠は薄い感じの記述も時折あるものの)親しみやすく感じました。
過去に他の寝かしつけの本を読んだこともあり、特に大きな驚きはなかったですが、全体的に良い本だったと思うので記憶が新しいうちに読書メモをまとめておきます。
寝かしつけには光が重要
人間の体は光を敏感に捉えるため、光を管理することが大切。寝室は遮光カーテンで自然光をシャットダウン。授乳などの際は赤いライトを使用する。赤い光はメラトニンを阻害しない。授乳中スマホを見る際はブルーライト抑制アプリを使用する。また、人間は目があうと本能的に興奮するので、夜間の寝かしつけのときアイコンタクトしない。
寝かしつけにはルーティンが重要
生後5ヶ月、体重が5kgを超えると、夜に続けて5時間眠る力がある。一度でも長い時間続けて眠った日があれば、最長で眠った時間-1 (例えば6時間続けて眠った日があれば5時間)は授乳無しで試してみることができる。
一日を通してスケジュールを固定し、昼と夜で寝る場所をかえるのがよい。
おくるみは夜だけ(昼寝すぎないように)。お昼寝をしすぎると、夜に眠れなくなってしまう。お昼寝は長くなりすぎないように起こす。
赤ちゃんは、夜最初に寝ついてすぐにまとまった睡眠をとるため、寝かしつけの時間はむやみに早くしないほうが、親も睡眠時間を確保することができる。
書籍には年齢別の睡眠時間や参考スケジュールが記載されている。
ネントレ
赤ちゃんが2ヶ月を超えたら別の部屋で寝る。上の子がいる場合は上の子とも離して赤ちゃんだけで寝かせる。そのほうが赤ちゃんも親もよく寝れる。
夜泣きした場合は90秒待ってから行く。2-3分近くにいてあげて、親がいることを知らせる。あやすときはなるべく抱っこや授乳しない。自分で寝る力をつけるため。2-3分で泣き止まないなら一旦離れて、また90秒待つを繰り返す。
たった90秒あやしに行くのを遅らせるだけで、赤ちゃんは自分で泣きやむことを学ぶ。もっと長いあいだ泣かせっぱなしにしても、子どもの情緒や認知の発達にその後の影響は出ない。
だいたい一ヶ月ほどで朝まで眠れるようになるとのこと。日々の睡眠時間を比べると変動がでるが、一週間単位で比較するとだんだん長く寝るようになる。
親の脳の変化
親になると各種ホルモンで赤ちゃんがいとおしくなる。赤ちゃんが泣いているとつい世話したくなるが、親の健康も大事。スケジュールがしっかりして赤ちゃんが寝てくれるようになったほうがお互い幸せ。