Cord blood bank - さい帯血の保存について

来月に第一子が生まれる予定の我が家。妊娠6ヶ月ごろに、産婦人科医からCord blood (さい帯血)の保存について考えておくように言われた。さい帯血(臍帯血)とは出生直後のへその緒から取れるstem cell(幹細胞)を含む血のこと。stem cellは様々な細胞に分化できる特別な性質を有しており、胎児のうちにstem cellを採取しておくことで、将来本人や兄弟が病気になったときの治療に利用することができるとのこと。産婦人科医としてはとくに推奨も禁止もしておらず、本人の意志でどうするか決めるべし、とのことだった。

さい帯血の保存には大きく二通りがあり、無料で公共機関に寄付するか (public cord blood banking), 専門の期間に有償で預ける (private cord blood banking)というのがある。private bankingの相場としては20年間の保存でだいたい5000ドル、一年あたり$100-150といったところのようだ。

これは2009年の古い記事だが、460,000の保存された血液について、99件しか利用されていないことなどから、private cord blood bankingはnot cost-effectiveと論じている www.ucsf.edu

こちらは2017年のレポート。同じくprivate cord blood bankingの有効性に疑問を呈しつつ、Public cord blood bankingを勧めている pediatrics.aappublications.org

private cord bloodの支持意見としては、これからさらに有効活用する方法が見つかるかもしれない、というものもあるようだが、、あまり費用対効果の高くない保険のように感じたため、我が家では保存しない予定。せっかくなのでpublic bankに寄付することを検討してみたが、自分たちが出産予定の病院では寄付を受け付けていないようだった。*1

*1:http://parentsguidecordblood.org/en/donationspot から寄付を受け付けている場所を検索できる。サンフランシスコではKaiserのみの模様