謎解きゲームのようなものを企画・実施したのでまとめる

 

所属する組織の合宿というか集会というかそういうものがあって,そこでの出し物として謎解きゲームのようなものを企画した.後に似たようなことを企画する人のためにここに記録を(適度に改変しつつ)公開しておく.なお,企画段階では過去に自分が参加したリアル脱出ゲームや,Web上で見られるそれらの参加記録(ネタバレ)を大いに参考にした.以下にあげる問題のいずれにおいても,私は一切の権利を主張しないし,Web上に似たようなものが転がっていたら,私がそれを転用したと思ってもらって差し支えない.

背景

多少の予算が出ているので,チームビルディング演習,というようなお題目で企画を立てて,実態は謎解きゲームを行った.企画段階では横文字が使いたくて「スカベンジャーハント」とか言っていたが,実態としてはリアル脱出ゲームと最近言われているものに近い,謎解きゲームのようなものになった.また,非日本語ネイティブが居る関係で,問題文はすべて英語で用意してある.

利用可能範囲 合宿先ホテル敷地内(駐車場などを含む)
参加者数 30名程度
想定所要時間 2時間程度程度
運営 私と他に二名(仮に佐藤,鈴木としておく)

また,設備としてカラオケを利用した

概要

5人一組のチームに分かれてもらい,以下に示す5 + 1の問題に取り組んでもらった.ある問題の回答になっている場所に行ったり,回答で示唆されるアクションを取ると次の問題が順次提示されるようになっている.問題Iによって,各チームを分散させ,またその後の各問題に取り組む順番を変更させることで,なるべく個々のチームが別々にとりくめるようにした.

出発

問題Iと会場の地図を渡した.
本企画は「Mr.Xからの挑戦」と題しており,地図にはX "Hotel Map"と書かれている.

I. “Visit http://goo.gl/****" (***の部分には,実際にはチームごとに違う文字が書かれており,記載のURLにアクセスすると,会場内のどこかを写した写真が表示される)

問題(II~V, およびFinal)

II. "Enter into..."question 2 Hint for question2

III. “Go to the intersection of F-O and I-S" (注: この問題は地図の存在を前提としているので本記事読者には解答できない)

IV. “Take a photo with Suzuki at 1234567" f:id:nkazuki:20130718095842p:plain

I. "Sing a song at karaoke" f:id:nkazuki:20130718095845p:plain

Final. f:id:nkazuki:20130718095849p:plain

解説

問題II

チームビルディングの体なので,輪になって考えてもらった時に,反対から見ている人のひらめきを期待.手書きの文字らしきものを反対から見ると数字のように見える.

f:id:nkazuki:20130718095851p:plain

ホテルの715号室にあらかじめ次の問題を用意しておく.

問題III

地図を利用するもの.地図上の施設名のうち,イニシャルがF, O, I, Sであるものをそれぞれさがし,それらを結ぶ直線の交点に向かうと,スタッフ佐藤が待機しており,次の問題をくれる.

問題IV

問題文に記載の各箇所に,簡単なクイズがそれぞれ配備されており,それを解答欄に埋めていく.バラバラな箇所に配置されているクイズを集めるのに班員で協力してとりくんでほしいところ.クイズ自体は簡単なものでよいが,今回は組織に関するものや,参加者ごとに得手不得手のありそうなものを出題し,チームビルディングらしくした.

クイズの解答を埋めていくと,Parkingという文字が導けるようになっている.駐車場に行くと,鈴木の顔写真をでかでかとプリントした紙が鈴木の車に貼付されていて,そこで集合写真をとってもらう.顔写真はいわゆる変顔になっていて,ここで笑顔で集合写真をとってもらおうという腹づもり.顔写真下に本イベント用のメールアドレスが書いてあり,ここまで集合写真を送ると次の問題が提示される.

問題V

ヒントの数字は,一つの数字がアルファベット一文字に対応している.1->a, 5->e, ...のような対応になっており,数字nはアルファベットのn番目の文字を表す.すなわち,ヒントの数字列はeveryoneとなる.ホテル内のカラオケ(スタッフ鈴木が待機)に向かい,全員で何らかの歌を歌ってもらえば次の問題を提示する.

最終問題

最後の問題のため,今までの問題および地図を利用する.しかし,問題のナンバリングと実際に問題に取り組んでもらう順番をチームごとにかえたこともあって,なかなか問題番号に着目するということに気づいてもらえなかったようだ.最初にイントロダクションをするときに「最後に今まで解いた問題が必要になります」くらいのことをは言及しても良かったかもしれない.

ローマ数字とアラビア数字の組が,ひとつのアルファベットに対応する.例えばI-3は,問題Iの問題文の3文字目,つまりSになる.この調子で復号を行うと,See Sato, say Hatenaとなり,佐藤の元に向かい,「はてな」といえばクリア.

所感

2時間を想定していたが,最初の5問に要するのがほぼ1時間くらいであった.尚,今回の参加者層はいわゆる高学歴の若者たちが中心であった.その後は最終問題で詰まるチームが多く見られたので,最終問題に対してはもう少しヒントを出すべきであったようだ.

参加者にはそれなりに楽しんでもらえたようで,企画側としてはやったかいがあった.この記事が他の方の助けになれば幸甚である.

Week 13

最終週であった.第12週に引き続き,ようやく自分のやってることに対する周りのサポートが強くなっていて,インターンが終わるまでにやったことをきっちり片付ける週だった.その結果,自分と直接働いていない社内ドッグフーダーなどもプログラムの仕様を把握することになり,いろいろフィードバックをもらったり,やっぱこれいらないね,みたいな感じで書いたプログラムを軒並み削るなどした.これには不満もあったけれど,多くの人が使うサービスはやっぱり世に出すまでに何度もイテレーションを重ねるべきだとは思うし,これがインパクトのあるプロダクトの裏側なのだろうと思う.なんだかんだで自分がやったことの一部は世に出ることができそうなので,その点では幸運な部類だったかもしれない.

コミュニケーションに苦労した面もあったけれど,やはり離れるとなると寂しい.アメリカの人はなんであんなにオープンで爽やかなのだろうか.気持よく最後の日を迎えることが出来たし,ここで働くことが出来たのはとても貴重な経験であった. 

 

記憶が新しいうちに,インターン先企業について感じたことをつらつらと書いておく.

お金と人材に恵まれたスタートアップで,シリコンバレーの大企業へと変貌を遂げている,という感じだった.充実した食堂や,おかし,ビリヤードなど職場を快適にする工夫があちこちにあり,社員には当然のように最新のパソコンやデバイスが与えられた.キャンパスと呼ばれる広大なオフィスにあまり背の高くない建物がいくつも立ち並び,それらに囲まれる中庭を毎日のように日差しが照らしている様は,まさにシリコンバレーという感じがした.

 

スタートアップ的な部分には当然悪い面と良い面があった.

会社全体がとても若く,どんどん新卒社員が入ってきていて,インターンにも十分な権限があって,ソフトウェアの品質保証という面ではどうなのだろうと思う点もあった.また,意思決定が天下り式でないことを誇りにしている反面で,意思決定の方法が確立されてないため各々が好き勝手をいって統制が取りきれていないような部分もあった気がする.自分がインターンとして潜り込めてしまったこともそうだし,業界的に人材不足の中急成長しているので,必ずしもすごいひとばかりが働いているわけではないのかなあというような印象も受けた.まあグーグルだけでも社員数万人いるらしいので,社員全員がすごいというのは普通に考えればありえない話だとは言える.

 

一方で,先輩/後輩の概念なくガンガン意見を言えて,対等に働けるのはアメリカらしくて良いなあと思ったし,結果として全員が自信や誇りを持って働いているような感じではあった.あと,自分のチームに限っていえば全体的にとてもよく働いていた.皆が残業をするというわけではないけれど,家に帰って家族の時間をとったあとまた家から仕事をしているという時間の使い方をしている気がした.

Week 12

この週は仕事が進んだ.というのも,チーム内のいろいろな締め切りが片付いてきて,自分のやっているタスクに人々が目を向けだしたという外的要因によるもの.元々プログラム自体は書いてあったものを,ようやくレビューしてもらえたり,push出来たりした.その過程でぽろぽろ詰めが甘いところというか,ここはどうするんだっけみたいな部分がいろいろ出てきて,効率の悪い進め方をしたよなとか思ってた.

これからどうして良いかわからない情報系学部新三年生へ

http://anond.hatelabo.jp/20130321232234

結論から言うと,そんなに焦らなくても良いのではないでしょうか,と思うのですが,根拠のない励ましをしてもしょうがないので,自分語りをさせてください.

僕は高校生のくらいからなんとなくゲームを作りたいと思っていて,ちょろっとC言語を勉強しては挫折,を繰り返す,普通のオタク高校生でした.

大学に進学してからも,なんだかんだでプログラミングサークルには入りそこね,結局ふわふわとした日々を過ごしました.一日ニコニコ動画を見て過ごしたりとか.高校生の時は好きだった数学が,大学では全然姿を変えてしまい,自分には適性がないのだなあとぼんやり思っていました.

今振り返ってみると,この頃は本当にだらだらしていたなあと思うのですが,当時はそれなりにもがいていたつもりで,ちょこちょこプログラミングを勉強しては挫折,を繰り返していた気がします.

修士一年が終わりそうな今,プログラミングが好きだし,これを仕事にしたいと思えるようになりました.増田がいるところからは,いくらでも選択肢があると思いますし(普通に文系就職するとか),みんな特にやりたいことなんてないんじゃないの,と思いますが,以下では情報系として進もうとしている自分の立場からアドバイスをします.

プログラミングが出来るようになりたいけど根気が続かない,バイトをしたいけど技術がない,という悩みは卵が先か鶏が先かの話だと思います.マッチョな解決策としては,結局どうにかプログラミングできるようになれると良いよね,という話になります.

知っておくべき重要な事実は,プログラミングができるようになるには大変な時間がかかるということです.僕は上述のように,ぼんやりとプログラムに興味を持ちながら結局何も出来ていないと思いながら数年過ごしたし,勿論いまでも思ったとおりにプログラムが動かないことばかりです.

モチベーション維持の観点で言うと,なにかしら動くものを作れたら楽しいはずなので,そういう本を買うと良いのかなあという気がします.間違えても独習C++なんかを買ってきて,自分には才能がないのか,なんて思わないで下さい.情報系の学部だということは,基本的なおべんきょうはそこで出来るはずなので,「作って学べるAndroidアプリ」とか「コピペで覚えるWebアプリケーション」とか,そういう感じのゆるふわな本を買ってきて一冊終わらせてみると良いと思います.最初はそれでもなかなかやる気が続かなくて数ヶ月かかったりするかもしれません.

自分の場合はそうやって自分が楽しめる方向で学習時間を稼ぎ,ぐるぐる周りながらちょっとだけ前に進めました.ある程度モチベーションが確保できたら,自分が作ったものを公開してみると良いと思います.知っておくべきもう一つの重要な事実は,自分が作ったものを公開している学生というのは,多くない,ということです.ネット見てるとうじゃうじゃいますけど.小さくともなにか動くものを自分の意志で作ることが出来るようになったとしたら,それはすごいことだと思います.がんばってください.

余談ですが,プログラミングのアルバイトは情報系の学部在籍であれば,未経験でも受け入れてくれるところはあると思います.そういうところで修行出来れば,かなり得るものは多いと思います.ただし,求人誌で未経験者可のプログラミングアルバイトを探すと,ブラック臭のあるところばかりなので,難しいところです.自分の場合はたまたま友人に紹介してもらうことが出来たので幸運でした.

 

 

追記:このエントリは僕は自分が思っていたほどは頭がよくなかった - しのごの録の影響を強く受けています.未読でしたらこれも読んでみると良いと思います.

Week 10

この週は,メンターよりさらに上のマネージャ含めて,自分のプロジェクトに関する進捗確認ミーティングのようなものが久しぶりにあった.マネージャは十人以上の人を名目上束ねているので,自分の細かな進捗やトライアンドエラーは全く把握できているはずもなくて,それは既に考えた…というようなことが何度も議論に上った.一人の従業員として働かせてもらっている以上,自分が担当しているところにはリーダシップをもってはっきりものを言えないといけないのだということをまた認識させられた.やっぱり英語力が足りなくて,ぐぬぬってなる.

Week 9

今週は普通に仕事してたと思うのだけど,特に書くことが思いつかない.メンターとの1:1ミーティングのためにその週やったことを簡単に書いているのだけど,改めて見返して進捗の少なさに愕然としたくらいか.もっと早く手を動かせるようになりたいなあ.

土曜日はアルカトラズに行ってきた.こちらに来てから多くの人から勧められるだけあって,そこそこ面白かった.刑務所もだけど,島から見たサンフランシスコの町並みが良い感じだった.