Week 13

最終週であった.第12週に引き続き,ようやく自分のやってることに対する周りのサポートが強くなっていて,インターンが終わるまでにやったことをきっちり片付ける週だった.その結果,自分と直接働いていない社内ドッグフーダーなどもプログラムの仕様を把握することになり,いろいろフィードバックをもらったり,やっぱこれいらないね,みたいな感じで書いたプログラムを軒並み削るなどした.これには不満もあったけれど,多くの人が使うサービスはやっぱり世に出すまでに何度もイテレーションを重ねるべきだとは思うし,これがインパクトのあるプロダクトの裏側なのだろうと思う.なんだかんだで自分がやったことの一部は世に出ることができそうなので,その点では幸運な部類だったかもしれない.

コミュニケーションに苦労した面もあったけれど,やはり離れるとなると寂しい.アメリカの人はなんであんなにオープンで爽やかなのだろうか.気持よく最後の日を迎えることが出来たし,ここで働くことが出来たのはとても貴重な経験であった. 

 

記憶が新しいうちに,インターン先企業について感じたことをつらつらと書いておく.

お金と人材に恵まれたスタートアップで,シリコンバレーの大企業へと変貌を遂げている,という感じだった.充実した食堂や,おかし,ビリヤードなど職場を快適にする工夫があちこちにあり,社員には当然のように最新のパソコンやデバイスが与えられた.キャンパスと呼ばれる広大なオフィスにあまり背の高くない建物がいくつも立ち並び,それらに囲まれる中庭を毎日のように日差しが照らしている様は,まさにシリコンバレーという感じがした.

 

スタートアップ的な部分には当然悪い面と良い面があった.

会社全体がとても若く,どんどん新卒社員が入ってきていて,インターンにも十分な権限があって,ソフトウェアの品質保証という面ではどうなのだろうと思う点もあった.また,意思決定が天下り式でないことを誇りにしている反面で,意思決定の方法が確立されてないため各々が好き勝手をいって統制が取りきれていないような部分もあった気がする.自分がインターンとして潜り込めてしまったこともそうだし,業界的に人材不足の中急成長しているので,必ずしもすごいひとばかりが働いているわけではないのかなあというような印象も受けた.まあグーグルだけでも社員数万人いるらしいので,社員全員がすごいというのは普通に考えればありえない話だとは言える.

 

一方で,先輩/後輩の概念なくガンガン意見を言えて,対等に働けるのはアメリカらしくて良いなあと思ったし,結果として全員が自信や誇りを持って働いているような感じではあった.あと,自分のチームに限っていえば全体的にとてもよく働いていた.皆が残業をするというわけではないけれど,家に帰って家族の時間をとったあとまた家から仕事をしているという時間の使い方をしている気がした.

Week 12

この週は仕事が進んだ.というのも,チーム内のいろいろな締め切りが片付いてきて,自分のやっているタスクに人々が目を向けだしたという外的要因によるもの.元々プログラム自体は書いてあったものを,ようやくレビューしてもらえたり,push出来たりした.その過程でぽろぽろ詰めが甘いところというか,ここはどうするんだっけみたいな部分がいろいろ出てきて,効率の悪い進め方をしたよなとか思ってた.

これからどうして良いかわからない情報系学部新三年生へ

http://anond.hatelabo.jp/20130321232234

結論から言うと,そんなに焦らなくても良いのではないでしょうか,と思うのですが,根拠のない励ましをしてもしょうがないので,自分語りをさせてください.

僕は高校生のくらいからなんとなくゲームを作りたいと思っていて,ちょろっとC言語を勉強しては挫折,を繰り返す,普通のオタク高校生でした.

大学に進学してからも,なんだかんだでプログラミングサークルには入りそこね,結局ふわふわとした日々を過ごしました.一日ニコニコ動画を見て過ごしたりとか.高校生の時は好きだった数学が,大学では全然姿を変えてしまい,自分には適性がないのだなあとぼんやり思っていました.

今振り返ってみると,この頃は本当にだらだらしていたなあと思うのですが,当時はそれなりにもがいていたつもりで,ちょこちょこプログラミングを勉強しては挫折,を繰り返していた気がします.

修士一年が終わりそうな今,プログラミングが好きだし,これを仕事にしたいと思えるようになりました.増田がいるところからは,いくらでも選択肢があると思いますし(普通に文系就職するとか),みんな特にやりたいことなんてないんじゃないの,と思いますが,以下では情報系として進もうとしている自分の立場からアドバイスをします.

プログラミングが出来るようになりたいけど根気が続かない,バイトをしたいけど技術がない,という悩みは卵が先か鶏が先かの話だと思います.マッチョな解決策としては,結局どうにかプログラミングできるようになれると良いよね,という話になります.

知っておくべき重要な事実は,プログラミングができるようになるには大変な時間がかかるということです.僕は上述のように,ぼんやりとプログラムに興味を持ちながら結局何も出来ていないと思いながら数年過ごしたし,勿論いまでも思ったとおりにプログラムが動かないことばかりです.

モチベーション維持の観点で言うと,なにかしら動くものを作れたら楽しいはずなので,そういう本を買うと良いのかなあという気がします.間違えても独習C++なんかを買ってきて,自分には才能がないのか,なんて思わないで下さい.情報系の学部だということは,基本的なおべんきょうはそこで出来るはずなので,「作って学べるAndroidアプリ」とか「コピペで覚えるWebアプリケーション」とか,そういう感じのゆるふわな本を買ってきて一冊終わらせてみると良いと思います.最初はそれでもなかなかやる気が続かなくて数ヶ月かかったりするかもしれません.

自分の場合はそうやって自分が楽しめる方向で学習時間を稼ぎ,ぐるぐる周りながらちょっとだけ前に進めました.ある程度モチベーションが確保できたら,自分が作ったものを公開してみると良いと思います.知っておくべきもう一つの重要な事実は,自分が作ったものを公開している学生というのは,多くない,ということです.ネット見てるとうじゃうじゃいますけど.小さくともなにか動くものを自分の意志で作ることが出来るようになったとしたら,それはすごいことだと思います.がんばってください.

余談ですが,プログラミングのアルバイトは情報系の学部在籍であれば,未経験でも受け入れてくれるところはあると思います.そういうところで修行出来れば,かなり得るものは多いと思います.ただし,求人誌で未経験者可のプログラミングアルバイトを探すと,ブラック臭のあるところばかりなので,難しいところです.自分の場合はたまたま友人に紹介してもらうことが出来たので幸運でした.

 

 

追記:このエントリは僕は自分が思っていたほどは頭がよくなかった - しのごの録の影響を強く受けています.未読でしたらこれも読んでみると良いと思います.

Week 10

この週は,メンターよりさらに上のマネージャ含めて,自分のプロジェクトに関する進捗確認ミーティングのようなものが久しぶりにあった.マネージャは十人以上の人を名目上束ねているので,自分の細かな進捗やトライアンドエラーは全く把握できているはずもなくて,それは既に考えた…というようなことが何度も議論に上った.一人の従業員として働かせてもらっている以上,自分が担当しているところにはリーダシップをもってはっきりものを言えないといけないのだということをまた認識させられた.やっぱり英語力が足りなくて,ぐぬぬってなる.

Week 9

今週は普通に仕事してたと思うのだけど,特に書くことが思いつかない.メンターとの1:1ミーティングのためにその週やったことを簡単に書いているのだけど,改めて見返して進捗の少なさに愕然としたくらいか.もっと早く手を動かせるようになりたいなあ.

土曜日はアルカトラズに行ってきた.こちらに来てから多くの人から勧められるだけあって,そこそこ面白かった.刑務所もだけど,島から見たサンフランシスコの町並みが良い感じだった.

進研ゼミ公式アニメが良い味を出していたのでまとめる


キミが中2でイキナリ成績アップできる物語(全編)

先日,進研ゼミ中学講座による20分の短編アニメが公開された.

「キミが中2でイキナリ成績アップできる物語」というキャッチーなタイトルながら, 描かれているのはSFであり,学園物語であり,主人公の成長譚である.

詳しくは動画を見ることをおすすめするが, 時間のない方のために以下にストーリーを書き起こした.


「もうすぐ中二か…」
主人公の一歩は中学校に入ってからというもの,テストの点数は下がる一方,胸を踊らせ入部したサッカー部も休みがちになってしまっていた.

「ああ…テストも部活もない世界に行きたい.競争や,面倒な人間関係なんてなくなればいいのに」
そう思いながら眠りにつく一歩.

―翌日一歩が目を覚ますと,世界は色を失っていた.

一歩は2042年にタイムスリップしてしまっていた.
この世界にはテストも,部活も無い.
人間の競争意識が平和を乱すと考えた国家によって,すべては禁止されてしまったのだ.

この世界では誰もが感情を持たずに,ただ日々を過ごしていた.
心を殺して色のない世界に溶け込もうとする一歩.
しかし,心の奥にある違和感を拭い去れずに居た.

そんなある日,一歩の耳に音楽が飛び込んできた.
「音楽なんて,この世界には無いはずなのに」

音の出処を必死で探す一歩.

教室のドアを開けると,そこには一人の少女が佇んでいた.
「キミも色がついてるね,だいぶ色褪せてるけど」
少女の名は愛夢.彼女はレジスタンスとして,世界に色を取り戻すために活動していた.
悲しみもないかわりに喜びもないこの世界は間違っているという愛夢の主張を聞き,
人々が夢を持つ元の世界を取り戻したいと決意する一歩.

そのとき,突如教室が色を取り戻した.
「変わりたいっていうキミの気持ちが,この部屋に色を付けたんだよ」

一歩は愛夢と共に,世界に色を取り戻す活動を始める.
愛夢は「春休み勉強クラブ」の設立をここに宣言した.

愛夢が首から下げる光るペンに気がついた一歩.
「それは?」
「これは,勉強がすっごく楽しくなる秘密兵器」
そういうと愛無は要点★高速チェッカー(進研ゼミ教材)を取り出し,光るペンをかざした.
フラッシュペンで照らすことによって隠された重要事項が現れることで,勉強が辛くなくなるのだった.

要点高速チェッカーのおかげで,一歩は五教科の苦手をなくすことが出来た.
楽しそうな一歩と愛無の様子を見て,他の生徒も春休み勉強クラブへの入部を申し出た.
その瞬間,彼も色を取り戻した.一歩と愛無は計画の成功を確信する.

その後も春休み勉強クラブは順調に部員を増やしていった.
そんな折,一人の部員がこうつぶやいた.
「なんか,もっとしっかり復習したくなってきたなあ」
「この要点復習ドリルがあるから大丈夫」
そういって愛夢は「中1要点復習これだけは!」を取り出した.

春休み勉強クラブの面々はテストに向けて一生懸命努力し,その結果に一喜一憂するようになった.
そんな彼らの顔は輝いていた.
さらに一歩はサッカー部を設立し,前向きに勉学や部活に向き合う一歩やその友人たちはどんどん色を取り戻していった.

しかし,春休みが過ぎて中二になったある日のことであった.
突如,鎮圧部隊が学校に押し寄せた.

バリケードを作って教室に閉じこもる2年3組の面々.
「争いもなく,平和なこの世界のどこが気に入らないんだ」と鎮圧部隊が問いかける.
「何度挫折したっていい,夢に向かって頑張り続ける,そんな世界で俺は生きていたいんだーー!」
一歩の強い叫びはほかのクラスの生徒達にも届き,色を取り戻した生徒たちが押し寄せた.
そんな彼らに気圧され,鎮圧部隊たちは撤退を余儀なくされた.
鎮圧部隊を退けたことを喜ぶ一歩たち.
そんなとき,一歩は自分の体が薄くなっていくことに気がついた.
この世界での一歩の役目は終わったのだ.

ベッドの上で目を覚ます一歩.あれは夢だったのだろうか.
階下におりると,そこには進研ゼミのダイレクトメールがあった.


書き起こすだけで飽きてしまった...主な突っ込みどころは以下だろうか.

  • 2042年に,光るペンで文字が出てくるだけで,勉強が辛くなくなるというのは… ITを駆使したもっと辛くない勉強とかはなかったのか?
  • テストは禁止されているのではなかったのか?
  • なぜ手ぶらの一歩たちは鎮圧部隊を押し返すことができたのか?

概ね面白かったし,もっと伸びても良いのにな,というのが率直な感想 ニコニコにアップすればいいのに.