理想の働き方について
共著ブログ私信電信、今回は理想の働き方について。
まず最初に、今の勤務先をやめるときがきたら、そのあとはちょっと一年くらい隠居したいなという気持ちがある。 自分は仕事が終わったあとの切り替えがあまり上手でなく(子供が生まれて半強制的に5時ごろに仕事を終わるようにはなったけど)仕事してないはずの時間にも仕事しちゃったりslack見ちゃったりしてる。どうせall-inならスタートアップで働いたほうが楽しいなと思って2社で合計5年近く働いて、まあ楽しくはあるんだけど、さすがにちょっと飽きてきた。
とはいえまだ完全に隠居するって感じでもないし、ちょっと自分の理想の働き方についてつれづれ書いてみることにする。
オフィス vs リモート
前職は若者が多いサンフランシスコのスタートアップという感じで、オフィスに活気があって、毎日同僚とランチして、毎日外のカフェに一緒にコーヒーを買いに行ったりしてた。ここで出会った人とは今でもたまに週末に会ったりしている。
一方コロナ後に転職した現職は、フルリモートで、10人くらいのチームなのに物理的に会ったことない人が半分くらいいる。年齢的にも子供がいたりする人が多いので、ソーシャルでの交流は控えめ。
これについてはどっちも良し悪しあるなと思っている。前職に転職したときは若いスタートアップのみんな仲良しな感じが羨ましかった。けど、最近の自分の生活スタイルと自分の性格だと、フルリモートでお昼ごはんはそれぞれ家族と食べる感じのほうがあっているなという気がする。
マネージャ vs テックリード
気づけば自分もいわゆる「シニア」と呼ばれる経験年数になってきて、マネージャやってみる?みたいな話がちょくちょく出てくる。前職ではちょっとだけIC(indivisual contributor)兼マネージャを経験したあとまたICに戻してもらって、転職してきた現職ではhead of engineeringというタイトルでマネージャっぽいことをしている(が、組織図上は全員CEO直属の部下なので、給与査定とかはやってないし、1:1もほとんどやってない)
head of engineeringの進化形としてVPoE (マネージャ)とCTO(テックリード)があると思っていて、自分はずっとテックリード系のパスに進みたいように思っているんだけど、一方で今の自分がやってる業務を考えると、わりとマネージャぽいのが多いような気もする(各種調整、雑務の引き受け、採用などなど)。というか初期スタートアップにいるといわゆる技術的なところよりもビジネスにクリティカル、かつ他に誰も引き受けてくれないことがたくさんあるので、雑用引受けマンになりがち。そうするといわゆるCTOに求められるような技術的深みのようなものがたまらないので、難しいのよな。実際前職ではずっと創業初期から会社を支えていたhead of engの代わりに、別の会社からVPoEとCTOを雇い入れていたので、自分もそういう感じになるのかも、という感じもある。
この記事にある "There’s nothing worse than reporting to someone forced into managing. Please don’t be one of the reasons people burn out hard on tech." というのはほんとそうだよなと思っていて、people managementが得意で好きな人が入ってくるなら、それはそれでありだよなと思っている。
リードとしてプロジェクトを進めていったり方針を決めること自体は好きなので、テックリード的な立ち位置で進化していきつつ、マネージメントをやってくれる人とタッグを組めるのが理想かな。自分がグーグルでいたチームではそういう「テックリード」だけする人というのは結構いた(一方で1:1して相談に乗ってくれるはずのマネージャには完全放置されてたので僕はモチベーションを失い会社をやめたのだった)
ビジネスドメイン
転職の話をnoteに書いたときにも思ったけど、転職するときに近いドメインの経験があると優遇されるということがあり、なんだかんだずぶずぶとずっと「フィンテック」ぽい仕事をしている。フィンテックの中でも不正検出はけっこうパズル的な面白さがあると思ってて、かつ人の役にたってる感もあるので楽しいんだけど、別にこのドメインにこだわらず色々やってみたいなという気持ちもある。
技術ドメイン
「フルスタックエンジニア」になりたいと思って前職に転職したんだけど、結果的に性にあっていたなと思う。現職ではインフラ(teffaform), バックエンド(go,java), 機械学習・データ分析(python), AndroidSDK, FrontendSDK (TypeScript)などを時期によってちょこちょこ触る感じだけど、一通りあれこれ触れると便利。
他の二人の記事は以下から。思想が強めで面白かった。