サンフランシスコ出産付き添い記 at UCSF その3

前回のあらすじ

大変でしたが帝王切開の末、無事に赤ちゃんが生まれました

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産後0日

手術室から入院部屋に移動した後、担当のナースからあらためて現状の説明を受けました。この時点では赤ちゃんは呼吸器が必要で、NICU(新生児集中治療室)に滞在しているとのことでした。僕だけいますぐ会うことも出来る*1、と言われたのですが、すでに午前3時を過ぎており、ひとまず眠ることにしました。個室にはゲスト用のソファベットもあり、僕はそこで眠りました。

また、このときに赤ちゃんの食事について、母乳とミルクのどちらを希望するか聞かれました。先輩ママさんから教えてもらったのですが、このとき「両方」と答えると両方に関連する器具などをもらえるのでお得だそうです。

朝の7時くらいになるとナースが状況確認と痛み止めの薬などのためにやってきました。この時点で息子は自力で呼吸をしており、呼吸器を外したと伝えられました。朝ごはんを食べた後にNICUまで様子を見に行くと、すやすやと元気に(?)寝ていました。このときはまだ点滴をつけていましたが、点滴が外れ次第自分たちの個室に来れるとのことでした。

母乳を出すためにこのときから搾乳をはじめました。産後数日の母乳は免疫力向上などに役立つ成分が多く含まれているため、たとえ数滴しか出なくても集めるように言われました。アメリカの病院にはラクテーションコンサルタントという授乳専門のアドバイザーがいて、搾乳やおっぱいマッサージのコツについていろいろ教えてくれます。指示された通り3時間おきに搾乳し、スポイトでかき集めた数mlの母乳*2をナースに預けて赤ちゃんに届けてもらいました。

出生届とSSNの申請に関する諸手続きもこの日に行いました。このときに出生届を出しましたという証明のようなものをもらえますが、実際の出生届は後日役場まで取りに行く必要があります。また、産婦人科と小児科の予約についてもこの日のうちに電話をしました。どちらもUCSF系列ではありませんが、特に問題はありませんでした。

夕方になると妻も少し回復してきて、自力で座ることが出来るようになったため、車椅子を押してNICUまで息子に会いに行きました。授乳の時間に合わせて行き、おっぱいをあげることができました。妻と息子を揃って見るのはこのときが初めてだったため、少しぐっとくるものがありました。

この段階では息子の世話はNICUのナースに任せきりだったので、この日の夜遅くに僕は一旦帰宅し、家のシャワーとベッドで一休みしました。

食事について

UCSFでは入院患者の食事は無料、ゲストは1回9ドルで食べ放題でした。部屋にそなえつけのiPadから好きなものを注文できます。味はまあ病院食として想定できる範囲だったと思います。 病院食 - サーモンのやつ 病院食 - ハンバーガとサラダ

産後1日

朝から搾乳したミルクを持って息子の様子を見に行きました。ドクターから経過の説明を受け、特に問題がなければその日の午後にはNICUから出れることを伝えられました。

夕方になると無事に息子が自分たちの個室にやってきました。朝とは別のドクターから再度経過についての報告を受けました。Jaundice(黄疸)が少し出ているのでとにかくミルクを上げてたくさん排泄させるように言われました*3

また、この日最初の入浴と身体測定がありました。

この日もラクテーションコンサルタントの方が来てくれ、おっぱいのあげ方とボトルからの授乳のやり方について指示を受けました。病院では封をあけるだけで使える液体ミルク (メーカは違いますがこういうやつ) を使っていました。別の哺乳瓶に移し替えて使えば4時間は持つので、2回の授乳に分けて使っても大丈夫とのことでした。

はじめての赤ちゃんなのでなかなか加減がわからず、この夜は大変でした。1-2時間おきに息子は起きるのですが、そのたびに授乳やらオムツ替えやらで30分程度かかるので、かなり細切れにしか休めませんでした。更に妻は数時間おきに痛み止めや鉄分の薬を飲むため起こされていました。また、ミルクをどれくらいあげればよいかもよくわかっておらず、手探りでした。

産後2日

この日も朝から赤ちゃんの対応で慌ただしかった気がします。

病院内をめぐるフォトグラファーの人が来てくれて、写真撮影をしたいかどうか聞かれました。撮影は無料で、写真の購入がだいたい200ドルくらいだったと思います。実はすでに産後14日にbaby photoの予約をしていたのですが、そちらはどちらかというとスタジオでおめかしした衣装を着せて撮るようなものだったので、病院での写真もお願いすることにしました(すでに親バカがはじまっています)産後は数日の違いでも顔が違って見えるので、お願いしてよかったです。

黄疸の数値が相変わらず高いということで、ドクターからミルクをもっと飲ませるように言われました。あまり飲ませすぎると良くないのでは、というようなことを聞いてみましたが、この時期は欲しがるだけあげて良いという感じの返答でした。 特に母乳の場合は消化が早く、新生児の場合はお腹いっぱいに飲んでも1-2時間で全部消化されるとのことでした。

また、母乳は新生児の体に良いということで、液体ミルクのかわりにドナーミルクを使うことを提案されました。サンノゼのミルクバンクから運ばれた他の女性のミルクが病院にあり、ナースにお願いすると温度を調整して持ってきてもらうことができます。入院中何度かお世話になりました。

母乳もだんだん出てくるようになり、一回で10mlくらい出るようになりました。この日やってきたラクテーションコンサルタントが結構スパルタ気味で、夜中であってもとにかく3時間おきにマッサージ→授乳→搾乳をするように言われました。

産後3日

あっという間に退院の日がやってきました。入院前は「たったの2,3日で退院させられるなんて」と思っていましたが、いざ入院してみると、早く家に帰りたくなっていました笑 入院中はひっきりなしにナース*4やドクターがやってくるし、ベッドの寝心地もあまりよくないし、食事も気になるメニューはだいたい食べてしまっていて、ちょうど良い頃合いでした。

退院

退院に際しては実際にカーシートに赤ちゃんをのせてシートベルトを装着した状態でナースに見せる必要がありました。事前に練習しておくとよさそうです。

僕たちは車を持っていないので、基本的に移動はLyftもしくはUberです。そのため、ベース部分がなくてもシートベルトだけで着脱出来るようなカーシートを探した結果 Baby Jogger City Go というものを使っています。ただ、これは最初に思っていたよりやや大ぶりで、車種によってはシートベルトの長さが足りないことがあるため、シートベルトを延長する器具の購入を検討しているところです。オンラインでいろいろ調べていたところ、Keyfitというメーカーのカーシートも小ぶりで良さそうでした。

はじめての出産ということもありだいぶバタバタしていましたが、いざ生まれてみると息子はとてもかわいく、妻に感謝する気持ちでいっぱいです。これからも子供のことについてちょこちょこ書いていければと思います。

*1:妻はまだ動けるような状態ではなかったので

*2:搾乳やマッサージのおかげで、現在では母乳の量も増え、基本的には母乳を飲ませるようになっています

*3:黄疸はアジア人にはよく見られるようですが、ひどくなると入院しての治療が必要になるとのことです。我が子は退院してすぐの検査でも依然として数値が高く、再検査を行い経過を見守る必要がありました

*4:しかもシフトの関係か数時間おきに担当者がころころ変わる