言わないと伝わらなかった話

転職に際して思ったことをメモしておくシリーズのつづき。

転職を考えはじめた大きな理由のひとつとして、自分のやっているプロジェクトや自分自身に十分な権限やサポートが与えられず、日々の仕事を楽しめていないというのがあった。そんな状態が数ヶ月続き、このまま頑張るよりも新天地を探したほうがやりたいことが実現できるのではと思って転職活動を始めた。

内定が出て初めて上司や同僚に伝えたわけだけど、皆一様にとても驚いていて、曰く、俺は日々の仕事を楽しんでいるように見えたとのこと。 そして自分が転職理由としてあげたいくつかの事項に対して、数日のうちに具体的な解決策を模索してくれたのであった。

もうそのときには行きたいと思える会社から内定をもらっていたし、現職に対するネガティブな感情だけでなく、新天地に対するポジティブな感情からも転職したいと思っていたので結局転職することにしたのだけど、もし同じ状況で数か月前からやり直すことができるのであれば、もう少し違った振る舞い方もできたのかもしれないなあと思った。

自分は結構苦労を抱え込むようなところがあって、1-2ヶ月に一度くらいしか1on1ミーティングの時間をとれなかったマネージャの放置プレーもあって、ただ不満を溜め込む状態になっていた。しかし、結局のところはっきり主張しないと、数十人の部下を見てるような人には問題が認識してもらえないのであって、自分から積極的に伝える努力をするべきであった。また、自分がいざ辞めるという気持ちで問題提起をするとちゃんとマネージャたちも真剣かつ具体的に問題解決に動いてくれる(あるいはそういうふりをしてくれる)のであった。

転職したことについては正しい判断であったと思うけど、せっかく大企業にいる間に、大企業でうまいこと自分の望む変化を起こすための方法を見に付けておくのも良かったかもな、と思わないでもない。

転職先では週1で上司にあたるエンジニアとミーティングがあるし、そもそも毎日いっしょにランチを食べる感じなので、伝える機会がないという問題はおこらなそうだけど、とにかく伝えたい事があればちゃんと主張するというのは意識していきたい。