OSSのはなし

私信電信、二回目のテーマは「OSSへの貢献」

OSSとキャリア

なんかこう、仕事でOSSでしてます、というとかっこいいよね。GoogleChromeの開発してて成果は全部OSSになってます、的な。転職するときも仕事で書いてるコードがOSSになって公開されてると便利そう。

GoogleOSS

そういう気持ちがありつつ前前職(Google)ではついぞOSSに関わる機会はなかった。当時はわりとコンシューマ向けっぽい仕事をしたかったので、あまりご縁がなかったのかも。

Googleは社内の巨大なモノレポに思いつくライブラリはだいたいあるし、CL(changelist)も自由に送れるので、社内でOSSぽい気持ちが満たされてしまうというのもある。そういえば社内版のtruthというライブラリに結構精力的にCL送ってた気がしたんだけど、いまgithubみたら自分の痕跡はなかった。

あと、GoogleモノレポとOSSの面白い点として、1) あるライブラリを社内で使う場合はソースを丸々githubから社内モノレポにコピーして承認レビューみたいのを受けないといけない 2) 同一ライブラリは一つのバージョンしか存在してはいけないというしばりがあった。なのでライブラリ導入、バージョンアップともにそれなりのハードルがあり、あまり気軽にOSSを使ってない感じがあった(そもそも社内モノレポにあるライブラリでだいたい事足りるし)

ぼくはOSSファンボーイだったので、いくつかライブラリを導入したり、すでに使ってるライブラリのバージョンをちまちまあげたりしていた記憶がある。

あとGoogleは自分のプロジェクトをGoogleの名前で、OSSにするプロセスもちゃんと確立されてて、手続きを満たしさえすればGoogle名義でライブラリ公開できる(その結果Googleのgithubは2000 repositoriesとかあってだいぶ玉石混交)。なんとなくかっこいい気がするのでいつかやってみたいと思っていたけど、ネタが見つかる前に転職してしまった。

スタートアップとOSS

前職(bolt)と現職では逆にOSS使ってあたりまえ、ライブラリ使って楽できるとこはとにかく楽しようというかんじ。

じぶんも仕事のうちでOSSにできる部分は積極的に公開していた。例えば自分が担当してたのは各種Eコマース向けプラグイン (これとか https://github.com/BoltApp/bolt-magento2)

Bolt時代に一番ババーンと公開したのはこれ。Rubyのactivemerchantという有名ライブラリ(shopifyがつくった)のgo版みたいな感じで、じわじわスターもついてるけど、そんなには伸びなかったな。 sleet - payment abstraction library

Hacktoberfest

OSSについて語るときに個人的に欠かせないのはDigital Ocean他がやってるHacktberfest

期間中にgithubのpublic repoにPRを4つ以上送るとTシャツがもらえるというので、2017年から毎年参加していた。去年はTシャツ目当てでゴミのようなPRを送る人がたくさんでてしまいかなしかった。

これまではすべてのpublic repoが対象だったのが、今後はOSSプロジェクトのほうが明示的に"Hacktoberfest"に参加してます、というopt-in形式になるみたいで、個人的にはとても残念

個人とOSS

個人でもいろいろやっていきたいなあと思いつつも、なかなかいいネタがない。数年前にかいたAndroidのCI用のこのスクリプトは一応7スターついてて、少なくとも数人の役にはたったのかしらと思っている。なんかシュッとライブラリ公開して1000スターとかやってみたいけど、かなりセンスが要るよねえ。

あとは個人でもときどきお世話になってるライブラリにPR送ったりはしてる。基本的にはあからさまなバグを見つけたときくらいで機能追加的なのはほとんどしてないけど。そういえばreact nativeに1年ほど前に送ったPRがまだ無視されてることを思い出した。レビュアの人は仕事してほしい。


他の二人の記事はこちら

shishindenshin.vercel.app

400人くらい面接したけど技術面接はまだまだ難しい

私信電信という共著ブログ(?)を友人たちと始めた。完全に Message Passing - はなしをふったりふられたり にインスパイアされていて、友人たちとあれこれオンラインで雑談する感覚でブログを書いたり読んだりできたらいいなという試み。

今回のテーマは「実際、競技プログラミングって採用時にどうよ?」

競技プログラム強い人が採用面接でも強いかどうか、自分の経験でいうと新卒ならかなり有利、シニアになってくるとそうでもない、という感じかな。

自分が以前働いてたスタートアップ(bolt.com)は自分の在籍してる間にエンジニアが5人から40人くらいに増えたので、たくさん面接する必要があった。あとで数えたら3年間で350回以上面接したようだった。電話面接->オファーのコンバージョン率が10%以下だった気がするのでそれなりに厳しい面接と言っていいと思う(落としすぎてリクルートチームの人から文句を言われたりした)。小さい会社だったので自分が面接して採用された人たちとは全員一緒に仕事をした。なのでこれから書くことは主にBoltでの経験に基づいている。

Boltでの面接については以前 サンフランシスコのスタートアップで面接官をしている - ベイエリアで楽しくやっていく にも書いたけど、最初の1-2年は主にコーディング面接を担当していた。そのあとは自分も「シニアエンジニア」という扱いになったので、デザインインタビューとか過去の経験を話す面接とかも担当するようになった。

技術面接で何を測りたいかというと「この人がチームに加わったとしたらチームが成し遂げたいこと(プロダクトをつくるとか)の生産性がどれだけ上がるか」ということだと思う。新卒なりジュニアなポジションの場合は、前提として実務経験はそんなになくてもいいからある程度自走できて(コードが書けて)かつ実践でいろいろ学習できるひとが欲しい、というのがあって、そのためにコーディング面接を使うというのはわりとうまく機能する気がする。

簡単に面接対策できてしまうという指摘もあるようだけど、それは一方でちゃんと目的に対して準備できるということだから、一夜漬けのテスト対策でもちゃんとコーディング問題が解けるというのは一定の価値があると思う。

自分が面接した範囲で競技プログラムめちゃくちゃやってた人はそんなにいた記憶がないのだけど、なんにせよ授業・業務の外でコーディングに自分から触れているというのはプラスだよねえとは思う。

ほかにコーディング面接の批判でよくあるのは「本当は業務をこなす力がある人を一面的な評価で落としてしまう」というもの。これについては悩ましい問題で、採用のfalse positive(優秀な人を落としちゃう問題)ってそもそも測定しようがないよね。インターンとか期間限定でボーダラインの人を雇ってみるという手もあるけど、かなり採用側のコストが高い。前述の通りBoltではかなりの数の人を落としており、実際はもっと採用しても良かったのでは、というのは当時も思っていた。

コーディング面接に限らずだけど、どうしても人は自分と似た人を採用したくなるバイアスがある気がしていて、Boltの場合はいわゆるGAFA出身のエンジニアが多かったので、採用もGAFA式のコーディング面接重視になっていた。コーディング面接の問題もアルゴリズム的なのが多かった気がする。スタートアップだからもう少し実務に近い感じとかでもいいのではという話は定期的に出ていて、面接プロセスについては在職中に何度か修正・改善を重ねてはいた。

あとはシニアになってくるとそもそもコーディング面接だけじゃなくなってくるよね、という話があると思う。Boltではシニア向けの面接は半分だけコーディングで、あとはシステムデザインと過去の経験深堀りみたいな感じだった。

現職(エンジニア数人のスタートアップ)でもシニアエンジニアを今とても欲してるけど、会社のステージ上、過去の経験が今欲しいポジションにドンピシャな人がほしくて、かなり過去の経験の比重が多い感じ。そういう場合は競技プログラムが業務に直結してるみたいな職種じゃないとあんまり競技プログラムの強さは生きなさそう。GAFAなどのシニアポジションを受けたことがないのだけど、GAFAだとシニアなポジションでもコーディングで突破できるんだろうか?

逆にシニアエンジニアになってくるとそこまでガリガリコード書いてない+いわゆるコーディング面接みたいな問題設定から離れてるので新卒よりコード面接ができない、というのは何度も見た。自分が見てきたすごいエンジニアの人はなんだかんだコード面接もすごくできる人が多かったけど、コード面接ができないけど実務上プロジェクトを前に進められる人というのは一定数いるだろうなあとは思う。

色々ぐるぐる書いたけど結論に戻ってくると、自分は今のところ

  • ジュニア→コーディング面接重視
  • シニア→過去の経験深堀りとデザインインタビュー重視

というBoltでやってた形式に落ち着いている。 これが最適なのか?というのはまあ結局の所わからないんだけど。


他の二人の記事はこちら 実際、競技プログラミングって採用時にどうよ? | 私信電信

サンフランシスコから車で一時間弱のキャンプリゾートに行ってきた

保育園が春休みになってしまったので、せっかくだからと小旅行することに。車で旅行に行くのは初めてだったので、あまり遠すぎないところ、と思って探して見つかったのがここ

towerparkresort.com

Lodi市にあり、サンフランシスコ市内からでも車で1時間ちょっとで行くことができる。

ここ以外にもキャンプできるところはベイエリアにもそこかしこにあるんだけど 1) 子供向けのwater playgroundや公園がある 2) 自分でテント設置とかじゃなくロッジがある ということでここに行くことに決めた。

直前の企画になってしまったので土日はロッジは満室、ということでこのリゾートには木曜日だけとまって、ついでに Lodiという町のダウンタウンと、Walnut Creekにある公園に行くことに。

Yogi bear's Jellystone Park™ Camp-Resort: Tower Park

今回の主目的だったリゾート。water playgroundはサイトの写真どおりでいい感じだったけど2歳の息子は水の量と他の子供たちに圧倒されて入らず、結局横のプールで水をすくって遊んでいた。 他のお客さんを見た感じ小学生くらいになるともっと楽しめるかな、という感じがした。

他にも公園や巨大トランポリン、バスケットコートなどがある。全体的にもうちょっと息子が大きいとより楽しめたかなと言う感じではあった。water playgorundは滞在証明のリストバンドを見せて入る必要があったけど、公園などは普通に入れた。あとはミニゴルフがあったりTシャツに色を染めるイベントがあったりするらしいけどタイミングが合わず参加しなかった。

自分たちが泊まったのは中くらいのグレードのバンガロー(リネン代こみで$170とかだったかな)、雰囲気があってなかなかよかった。お風呂のお湯はためれなかったしそもそも長時間お湯出せなかったけど、まあキャンプだと思えばそんなもんでしょう。

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water playground

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playground、奥に写ってるのがjumping pillow(トランポリン)

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バンガロー

Lodi

Lodiダウンタウンは田舎町という感じで特筆することはないかな。

Fun townという子供向け遊園地(?)があるっぽかったのだけど、自分が行ったときは閉まっていた

www.yelp.com

駅前のミニ科学博物館的なところが狭いながらも結構楽しかった

www.wowsciencemuseum.org

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Fun town (閉鎖中)

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科学博物館にありがちなやつ

Walnut Creek

Walnut Creekは正直自分が住んでるところからだと日帰りで十分行ける距離なのだけどなんだかんだ今まで行ったことがなかった。今回あまり期待せずに立ち寄った公園なのだけど、正直ここがこの旅で一番良かったかもしれない。

www.yelp.com

なによりプレイエリアが圧倒的に広い。体感的には普通の公園3つ分くらい。ただ5月にも関わらずとても暑かったので息子はややバテていた。噴水のある池やボタニカルガーデンもありそちらも良かった。

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プレイエリア、ここにも写ってないところがまだある

shift.comで中古車を買って一週間で返品した話

これまでの人生、夫婦ともに運転免許無しで暮らして来た。過去にはUber/Lyftに一時間以上乗って移動することもたまにあったけど、自分たちが運転するよりは精神衛生的にもコスト的にもいいかなと思っていた。

nkazuki.hatenablog.com

とはいえ子供が生まれたこととSF市外に引っ越したことがあり、車の必要性を感じるようになった。妻が一念発起してドライブ練習をして免許を取得してくれた。最初はzipcarで週末だけ車を借りていて、いよいよ必要性を感じたので車を購入することに。

一台目は中古車にしようと思い探していた。アメリカだと10年以内走行距離10万マイル以内というのが一つの目安らしく、それを基準に探していた。アメリカでは中古車が盛んに取引されていて、上記の基準を満たす車でもSUVだと15Kくらいするのが普通という感じだった。

車の検索に関してはkbb.comという大手サイトを良く使っていた。車については全然詳しくないのだけど、メーカと色にややこだわりがあったので、家の近く(25マイル以内)だと数件くらいしか予算内の車がなく、毎日のように検索しなおしていた。平日は仕事があるし週末はイヤイヤ期の子供が居るしで、なかなか遠くには試乗に行きにくい。

shift.comというサイトだと一部の車は自宅で試乗できるというので手始めに試してみることに。オンラインから試乗の時間を2時間刻みで指定できるし、当日にも予約できるよう(後述するが実際に当日試乗できるかはかなり怪しいと思う)

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shift.comの試乗予約画面

数日後にミーティングなどが無い平日があったのでその日を指定していた。直ぐに予約確認のメールが来て、前日もリマインダのSMSがくる。ここまではいいんだけど、当日の予約時間になっても全然来る気配がない。

12時−2時に予約していて、来る前に連絡をくれるはずになっているんだけど、1時半まで待ってもなんの連絡もない。試乗自体は一時間ほどかかると書かれていたので、2時を過ぎてからこられるとデイケアのお迎えに間に合わない、とやきもきしてサポートに連絡するとようやく電話がかかってきた。どうやらshift.comのサイトと実際のオペレーションが全くつながっていない様子で、実際はもう予約が一杯で今日は夕方じゃないと行けないとのこと。仕方がないので別の日にスケジュールしなおすことに。

スケジュールし直した日に無事試乗することができた。この日も結局予約時間内には来てくれなかったけど、前回の反省を生かして後の予定を開けておいたのでよかった。家までshiftの人が車をもってきてくれて、試乗自体は(covid対策のため?) 自分たちだけで好きに運転していいとのことだった。ハイウェイに乗ってみたかったような気もしたけど、15-20分くらいと試乗前に言われたので近場でドライブして元の場所に戻った。その日はまだ車を買うつもりではなかったので、そう伝えると、特に売り込みをかけられることもなくすっと帰っていってくれた。

その次はSF市内のHondaディーラーに試乗にいった。ここは自分が想像するアメリカのディーラーと言う感じだった。いかにもセールスという風貌のお兄さんたちが居るオフィスで待たされた後、試乗をした。ハンドルの硬さに疑問があったのだけど、全く問題ないの一点張り。他にも会話をしていく中でこの人はあまり車に詳しくないなという感じがして信頼が薄れていった。帰ろうとすると「マネージャを読んでくるから待ってて!」と言われたけど、マネージャが捕まらなかったらしく結局帰らせてくれたw

二台試乗してみて、実際に車を見て車内に乗るだけでも印象が変わるものだなと思った。そこで次はcarmax に行ってみることに。アメリカのディーラーはすべて車に鍵がかかっていてセールスマンと話さないと中を見ることすらできないのだけど、carmaxはすべての車の鍵が空いているというのが売りのひとつ。存在は知ってはいたのだけど家の近くに無く、これまで後回しにしていたのだった。

実際行ってみるとcarmaxはとても素晴らしい体験で最初に行っておけばよかったと思った。covidの影響で車は鍵がかかっていたのだけど、対応してくれたスタッフがとても親切に複数台の車を案内してくれ、中にのせてくれた。彼はそれぞれの車種の違いについても詳しく、自分たちの条件に合う車をピックアップしてくれた上で、それぞれの違いについても説明してくれた。他のディーラーと違い、carmaxでは自動車保険の証明がないと試乗できないというので、試乗はできなかった。carmaxは30日返品無料ということで、良い車があったら試乗なしで買ってもいいかなと思ったけど、サービスが良いからか(?)やや割高の車が多い印象を受けた。

carmaxで実際に見たこともあり、候補の車種が絞られてきた。実際に試乗できる範囲では条件に合う車がなく、オンラインまで検索を広げると、shift に丁度いい感じの車があった。shiftはオンラインに特化してることもあり内装・外装ともに詳細な写真が見られる。carfaxもチェックしたが問題なさそうだった。7日間であれば無条件返品できるとのことだったので思い切って購入してみることに。オンラインから購入の手続きができる。予約時に必要なのは$250のデポジットのみ。ただ、ここで納得いかなかったのは、しれっと$750の"Shift service fee"というのが追加されている!Webサイト上では一見他のサイトより安く見せておいて、後乗せでfeeを足してくるのはちょっと汚い。

予約のあとは専属のスタッフがつくようで、その人から電話がかかってきてあれこれ話す。その後のやり取りもその担当の人とSMSでしていく感じで、割とアナログだった。サイトを使っていく上でもなんどかオンラインでは手続きができないことがあって(例えば僕は免許を持ってないのだけど、免許をアップロードしないと進めない画面があった)そのたびに担当のひとにSMSを送って対応してもらっていた。

僕たちが買う車はサンノゼの倉庫にあり、サンノゼからサンフランシスコまで運ぶのに$520の運送費がかかり、これは車を帰す場合もnon-refundableとのこと。まあそれくらいはしょうがない。

そんなこんなで購入の意志を示してから9日で無事に納車された。相変わらずshiftのスタッフはやや予約時間から遅れて到着し、僕たちの身分証と保険を受け取るとその場でiPadであれこれ手続きしていた。ほとんどの手続きは僕たちがいなくても大丈夫なようで、家で待っていても良いといわれた。スタッフが手続きを終えると電話で呼び出され、書類にいくつかサインをすると納車完了。スムーズだった。

ということで写真通りの車が無事納車されたのだけど…一つだけ問題があった。

車内が異常に香水臭いのだった。前の持ち主がずっと使っていたのか、車内にひどく匂いが染み付いている感じで、あれこれ試したが匂いを消すことは難しそうに感じた。あまりの匂いに具合が悪くなりそうということで返品を検討することに。shiftの担当の人にも状況を伝えるとサポートから48時間以内に折り返すと言われたけど結局一度も連絡は来なかった。

ちょうど近くのSubaruのディーラーに同系統車種が入荷されていた。値段は少しあがるけどまあ許容範囲。そちらを実際試乗しにいってみると何も問題が無い。価格も一応ごねてみるとあっさり$1Kほどまけてくれた、これがおそらく本来の値段なんだろう。以前としてshiftよりやや高いけど、微妙にこっちの車のほうがスペックがいいのでまあ同じくらいかなという気もする。ということでこちらの車も購入することに。電話で購入の意志を伝えてからオフィスにいくと予め準備しておいてくれていた。DMVのサイトが重いとかでそれなりに待たされたけど、一時間ちょっとくらいで車を受け取りそのまま乗って帰ることができた。

さて今度は一台目の車を返品しないといけない。shiftに電話して返品の意思をつたえると、特に理由を聞かれることもなく数日後に車を回収してもらう予約ができた。無事に指定した日に(また時間通りにはこなかったけど)回収に来てくれて、その場でも特に返品理由は聞かれず、書類にサインするだけで返品手続きはおわりだった。この後shiftが車の状態を検査して、問題がなければ一週間ほどで返金されるらしい。試乗せずに買うのは結構リスキーだなということを体感したのでもう利用することは無いと思うけど、実際に簡単に返品できたのは好印象だった。

オンラインで和食の食材を買う in サンフランシスコ

COVID-19で色々大変だけど、良いこともあった。それはオンラインで買えるものの幅が広がったこと。我が家はこれまで2週間に一回ほど日系スーパーにいってあれこれ買いだめしていたのだけど、その必要がなくなりそう。せっかくなので情報を共有したい。

Weee! 中華系アジアングローサリー配達のスタートアップ。納豆、冷凍うどん、ウインナーなどこれまで日系スーパーに行かないと手に入らなかった食材が買える。 配送が基本的に一週間以上先とかなのだけど、配送日が指定できるのは良い。Amazon Prime的な月額会員制度があり、それに加入すると送料無料 (ただし配送ごとにドライバーに払うチップは別途かかる)

ABS Seafood サンフランシスコ在住日本人の間でtwitterで話題になってた魚屋さん。刺し身グレードの鮮魚やウニが買える。

Mama Cho's 韓国系肉屋さん。週一でサンフランシスコに発送してくれる。豚肉の薄切りが買えるので便利(韓国風焼き肉の薄さかつ脂の多さなので完全に和食用の豚肉という感じではない)

Rainbow Grocery (instacart) サンフランシスコにあるベジタリアン向けのスーパー。冷凍うどんやなめこが買えるのでたまーにinstacart経由で注文してる。

Tokyo Central Weee!を知った今もはや使う頻度が減ってしまうかもしれないけど、以前までとてもお世話になっていた日系のオンラインストア。米、醤油などの重いものも買えるので重宝していた。

slingboxを導入した

アメリカにやってきて5年間、なるべく英語に触れようということで日本のテレビはあまり見ないようにしていた。だけど、子供ができた今となっては日本語のテレビが見れるほうが良いね、ということになったのでslingboxを導入することにした。

slingboxは海外で合法的に日本のテレビを見ようと思った場合にメジャーな手段で、日本においた機器から画像を転送して海外から見ることが出来る。ただし留意点として、デジタル動画の転送には権利上(?)対応していないため、別途HDMIコンバーターを挟む必要がある。

設置に際しては、まずはTVチューナー付きのレコーダーを買う必要がある。slingboxの公式サイトにのっている対応機種はどれもかなり古いので、かえって探すのが難しい。自分は対応機種一覧から選ぶのを諦め、価格コムであまり高くない機種を探して SHARP BD-NW1200 を買った。Slingbox M1 および コンバーターについてはまあ中古でも問題なかろうと判断し、ヤフオクでそれなりに値段が下がっているものを購入した。

それらをすべて実家に配送してもらい、帰省の際に設置した。設置はそれなりにややこしいがまあDVDプレイヤーの配線と同じ感じ。SHARP BD-NW1200 は公式にサポートされている機種ではないが、「シャープその他」みたいなリモコンでおおむね*1無事に動かす事ができた。

ということでアメリカに戻ってきてからSlingboxを利用して「いないいないばあ」などを見ている。テレビから簡単に見れるようにということで Fire TV Stickを購入した。

Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン付属

Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン付属

  • 発売日: 2019/01/23
  • メディア: エレクトロニクス

数ヶ月使ってみた感想としては、日本のテレビをだらだら見れるのはやはり便利。画質は一度コンバーターを挟んでいるためかネットワークが貧弱なためか、まあまあといった感じ。視聴に支障がある感じではないけど、高画質とは言い難い感じ。

操作感についてはまあしょうがないんだけど、けっこうもっさりしてる。アナログのリモコンをネットワーク越しにエミュレートしてる感じなので、どうしてもラグがあってもたついたり操作が直感的でない部分がある。もう慣れたけどもう少しやり方があればなあという感じ。

また、視聴途中にアプリが止まってしまったり、起動すると画面が真っ暗なことが数日に一度起きてしまう。たいていアプリを強制終了して再起動するとなおる。一度日本語のサポートに連絡してみたけどfire TVアプリは日本版では対象外ということでUSサポートにまわされてしまった。USサポートではアプリを再起動してね、以上のアドバイスはもらえず。

というわけでつらつらと愚痴っぽくなってしまったけど、しばらく見てなかった日本のお笑い番組が毎週見れるのはやっぱりいい感じ。芸人さんなど知らない人も多く浦島太郎のきもち。

追記 2020/03/29 - 今度は音が出なくなってしまった。サポートに連絡したけど「ケーブルが悪いのでは?」とのことで全く助けてくれず。

*1:一部動かせないボタンがある。赤緑青黄色の特別なボタンが押せないためキーワード録画ができない…

生後五ヶ月の息子を連れてPortlandに行ってきた

日本に帰国する前に、赤ちゃん連れで飛行機に乗る練習も兼ねてポートランドに二泊三日で行ってきました。オレゴン州ポートランドはサンフランシスコからは1時間45分のフライトなのでわりと気軽に遊びに行ける距離です。

空港まではタクシーで行きました。"sfo taxi car seat"などと検索すると、カーシート付きのタクシーをオンラインで予約できます。フライトについては、赤ちゃん連れで予約したためか、直前にプレミアムエコノミーの一番前の席に無料でアップグレードしてもらえました。離陸時と着陸時に少し泣いたものの、特に大きいトラブルなく到着することができました。

初日はSaturday marketに行ったほか、ダウンタウンにある雑貨屋さんとpowell's booksという大型書店をめぐりました。ダウンタウンは小さく、一日もあれば十分回れるような感じでした。Powell's bookはあまり期待してなかったのですが、雑貨や子供が少し遊べるスペースなどもあり、結構良かったです。

夜はホテルに滞在したのですが、お願いするとクリブを借りることができます。結局最終的には添い寝することになりましたが…

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二日目は Oregon Zoo, Rose Garden, Japanese Gardenに行きました。どれも楽しかったですが、個人的にはJapanese Gardenがよかったです。段差が多くベビーカーではすべてまわることはできませんが、石庭などはしっかりと見ることができました。ちゃんとした日本庭園で、あまり混んでなくじっくり楽しめました。 f:id:nkazuki:20190728161310j:plain

三日目は雑貨を見ようということでSE Hawthorne Blvd と 35th-40thのあたりを見て回りました。半日しかなかったのですがいくつか雑貨屋さんを見れました。

総じて、ポートランドはコンパクトで治安も良いので赤ちゃん連れの小旅行にちょうどよいなと思いました。あんまり遠くないことがわかったのでしばらくしたらまた行きたいです。

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