これからどうして良いかわからない情報系学部新三年生へ

http://anond.hatelabo.jp/20130321232234

結論から言うと,そんなに焦らなくても良いのではないでしょうか,と思うのですが,根拠のない励ましをしてもしょうがないので,自分語りをさせてください.

僕は高校生のくらいからなんとなくゲームを作りたいと思っていて,ちょろっとC言語を勉強しては挫折,を繰り返す,普通のオタク高校生でした.

大学に進学してからも,なんだかんだでプログラミングサークルには入りそこね,結局ふわふわとした日々を過ごしました.一日ニコニコ動画を見て過ごしたりとか.高校生の時は好きだった数学が,大学では全然姿を変えてしまい,自分には適性がないのだなあとぼんやり思っていました.

今振り返ってみると,この頃は本当にだらだらしていたなあと思うのですが,当時はそれなりにもがいていたつもりで,ちょこちょこプログラミングを勉強しては挫折,を繰り返していた気がします.

修士一年が終わりそうな今,プログラミングが好きだし,これを仕事にしたいと思えるようになりました.増田がいるところからは,いくらでも選択肢があると思いますし(普通に文系就職するとか),みんな特にやりたいことなんてないんじゃないの,と思いますが,以下では情報系として進もうとしている自分の立場からアドバイスをします.

プログラミングが出来るようになりたいけど根気が続かない,バイトをしたいけど技術がない,という悩みは卵が先か鶏が先かの話だと思います.マッチョな解決策としては,結局どうにかプログラミングできるようになれると良いよね,という話になります.

知っておくべき重要な事実は,プログラミングができるようになるには大変な時間がかかるということです.僕は上述のように,ぼんやりとプログラムに興味を持ちながら結局何も出来ていないと思いながら数年過ごしたし,勿論いまでも思ったとおりにプログラムが動かないことばかりです.

モチベーション維持の観点で言うと,なにかしら動くものを作れたら楽しいはずなので,そういう本を買うと良いのかなあという気がします.間違えても独習C++なんかを買ってきて,自分には才能がないのか,なんて思わないで下さい.情報系の学部だということは,基本的なおべんきょうはそこで出来るはずなので,「作って学べるAndroidアプリ」とか「コピペで覚えるWebアプリケーション」とか,そういう感じのゆるふわな本を買ってきて一冊終わらせてみると良いと思います.最初はそれでもなかなかやる気が続かなくて数ヶ月かかったりするかもしれません.

自分の場合はそうやって自分が楽しめる方向で学習時間を稼ぎ,ぐるぐる周りながらちょっとだけ前に進めました.ある程度モチベーションが確保できたら,自分が作ったものを公開してみると良いと思います.知っておくべきもう一つの重要な事実は,自分が作ったものを公開している学生というのは,多くない,ということです.ネット見てるとうじゃうじゃいますけど.小さくともなにか動くものを自分の意志で作ることが出来るようになったとしたら,それはすごいことだと思います.がんばってください.

余談ですが,プログラミングのアルバイトは情報系の学部在籍であれば,未経験でも受け入れてくれるところはあると思います.そういうところで修行出来れば,かなり得るものは多いと思います.ただし,求人誌で未経験者可のプログラミングアルバイトを探すと,ブラック臭のあるところばかりなので,難しいところです.自分の場合はたまたま友人に紹介してもらうことが出来たので幸運でした.

 

 

追記:このエントリは僕は自分が思っていたほどは頭がよくなかった - しのごの録の影響を強く受けています.未読でしたらこれも読んでみると良いと思います.